無題

十二月某日

 

晦日は二年連続でそば屋のそばを食べることに。ど○兵衛で済ませるのも結構好きだが、やはりそば屋のそばを食べるのは年末を過ごすうえでは非常に格式高い儀式といえる。

 

今年のそばは徒歩一分の距離にあるそば屋に発注。当日そばを取りに行くと、店内でのんびりしているそば屋一家にぬる~く歓迎される。店でのイートインはお休みで年越しそば業務オンリーでの営業だという。ちょうど店主がいないところに来てしまったため、「確か2800円だったよね」みたいな感じの、店番を任せるにはかなり頼りないファミリーとお代のやり取りをすることになった。おっさんが一服しており、完全に喫煙室だったが、すべてが愛すべき年末の雰囲気に思えて年越しそばに対する期待のボルテージが最高潮に。

 

今年は年末恒例の番組がなくなったことでお笑い特番みたいなのがいくつもやっていたが、母の一存でやはり我が家は韓国ドラマを見ることになった。母の韓ドラ好きは結構なものだが、割と世の中の人(母ぐらいの世代の人)はみんなこんな感じらしい。かく言う筆者はいわゆるヨン様世代の親を持ち、KARAに始まりTWICEの音楽に親しむ世代であることもここに記しておかなければならない。

 

 

 

一月某日

 

Spotifyではその年に自分が聴いていた曲やアーティストをまとめてくれるわけだが、期待を裏切らず1位から5位まで全員韓国の女性アーティスト。しかしいいものはいいのでしょうがない。

 

なんとなく毎年、Kポばかり聞かないように抗いつつも、終着駅はやはりKポである。何かの記事で人の音楽の好みは13歳くらいの頃に聴いていた音楽の影響を受ける、というのを見たが13歳のころはSuper Juniorしか聞いた記憶がないので納得である。

 

とは言いつつ、今年はKポ以外の音楽を色々聴くようにしようと本気で思ってもいる。心のどこかでは誰に頼まれたわけでもないのに、アマピアノやらグライムを必死に聴くことに何の意味があるのか、と思ったりもする。

 

※追記、2月2日時点での個人的ベストアルバムは安全地帯の「安全地帯IV」ということになっている。

 

 

 

二月某日

 

spotifyが炎上し、筆者がよく聞いているポッドキャストも引き上げを検討しているというので、突然サブスクどれにする問題が再燃。好きなポッドキャストが聞けないならスポに金を払う理由はない。

 

もともとアップルのエコシステムの中にいた筆者であるが、3か月無料みたいな広告につられてスポに乗り換えて早一年である。使ってみて分かったのは、スポは音楽もポッドキャストも同じところで聴けるし、プレイリストもちょうどいい量で便利だということ。欠点は音が小さい、ということである。一長一短あるが、筆者はポッドキャストを聞く頻度が高いので、正直断然スポ派であるが、やむなくまたアップル出戻ることになりそうだ。

 

そんなことよりもやはり、このご時世ポリコレポリコレである。渦中の大御所アーティストは「企業がどんなコンテンツを扱うのかが自由なように、自分の作品をどこに置くかはアーティストの自由」みたいなことを言っていたが、我々消費者はそうした判断に振り回されて大変である。スポから引き揚げられたらアポに。アポから引き上げられたら次はどこだろうか。ちなみにアポはキャリア割引で6か月無料である。チアース。

 

 

 

二月某日

 

最近好きな映画はカンフーパンダである。最初弱いパンダが修行を積んでメチャ強くなるベタなストーリーが最高である。

 

とにかくどんな映画であろうともクライマックスで確実に顔をくしゃくしゃにして泣いてしまう。感受性豊かなせいかと思っていたが、加齢で脳の働きが衰えていて、感情のコントロールが効かなくなっているだけらしい。酒を飲んで泣いたりした記憶もあるが、若ければ感情豊か、年を取ればヒステリーである。